2011年07月17日

策が不足しています

セシウム汚染牛肉を食べてどうなるかの議論はさておいて、畜産関係者の立場から・・・


福島県産だけを出荷制限したって、汚染の流通は止まらないですよ。


北海道で生まれて、
岩手の農場で粗飼料を与えられて、
長野の子牛市場に出荷されて、
岐阜の農場で濃厚飼料で肥育、
最長肥育地がその岐阜だった場合は、「岐阜県産牛」です。
認定基準を満たした和牛だったら「飛騨牛」です。

牛の「産地」だけでは引越しの履歴は絞り込みきれないです。

じゃあ、せっかく牛はトレーサビリティが出来るんだから、
「福島県にいた事がある牛」を調べて排除すればいいのか?

確かに、牛の移動履歴は個体識別番号で調べれば分かります。
これは牛トレーサビリティシステムの素晴らしい所。

ただ、牛トレーサビリティ対象外のものもあります。
内臓・スジ・ミンチ用端材・ミンチ用脂肪など。

そして何より・・・
エサの移動は追跡がほとんど不可能です。
福島県産のエサでも、もし「国産配合飼料」になって飼料メーカー経由で九州に行ってたりしたら、それはまた同等のリスクがある訳です。


残念ながら、輸入肉を選ぶしかないと思います。
牛肉自給率が低い事が幸いです。


ただ、冒頭にも述べましたがセシウム汚染牛肉を食べてどうなるかの議論はさておいて、畜産関係者の立場から・・・でした。

posted by フコイダン at 19:41| 愛知 ☀| Comment(4) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お久しぶりです。
この問題、さかのぼれば、食中毒の問題・・・
含め、かなりのダメージです。ここ数日
右往左往です。
やっぱり、食の安全って、必ず、5年に1回の
割合で輪廻するもんなんでしょうかね・・・
Posted by かお at 2011年07月18日 00:46
まぁ、畜産の世界って他の業界よりモノがグロいので、食べ物として信頼してもらうのに時間がかかりますよね。


ヒトには健康被害がない鶏インフルエンザでも、殺処分して埋められている映像を見れば食欲は落ちる。

でも、レタスに菌核病が流行って廃棄処分される映像が流れても、目の前のレタスがきれいならサラダは食べる。


グロさが無い世界は、回復が早い気がします。
・O157カイワレ問題
・残留農薬ホウレン草問題
・事故米問題


逆にグロテスク感やダーティー感のある問題・・・
・国内&米国BSE問題
・毒入りギョーザ事件


・・・ね? 何か差を感じませんか?

Posted by フコイダン at 2011年07月19日 22:20
牛肉のけんで

評論家だか大学教授だかがTVで
「こんな事になるのわかってたんだから 政府は、もっと早くから対策たてて動かないと!!」


って 言ってるのを見て


ウチのお袋さんが
「わかってたんなら
あんたが政府に言ってやれればよかったじゃないか!!」

と怒ってましたよ…
Posted by giggler夫婦 at 2011年07月27日 09:48
基本的に、政府にプロはいませんから早めに対策を立てる事は無理だと思います。

何かあってから、再発防止策を考えるだけですね。
飲酒運転厳罰化でも、大きな事故が起こってから。
牛トレサビ法も、偽装やBSEが起こってから。
牛ユッケの問題も、被害者が出てから。

現場ではもうずっと前から言われていて、何を今更、な話が政府から出るパターンが多いですね。


大学教授一人ぐらいだと弱いから、こういう現場の危機感を大きなムーブメントにして、問題が起きる前に政府を動かす事に、マスコミさんには注力してもらいたいですね。


あ、マスコミさんも最近は何かあってからでないと動かないか・・・?
Posted by フコイダン at 2011年07月30日 09:13
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。