2008年06月29日

非・駄牛

時事ネタを一つ、お付き合い下さい。

岐阜県養老町の「丸明」で飛騨牛の等級偽装が発覚し、大きな話題となりました。

信じられない
許せない

という声が多数です。
僕も、責任を社員に擦り付けて逃げようとした社長の対応には、やはりサラリーマンとして反感を感じます。


ただ・・・ニュースの内容だけを見た時に、「信じられない」とは思いませんでした。

率直な感想は「やっぱりね」です。
さらには「まあ、何をいまさら」です。
M阪もK戸も、と畜数より流通量の方が多い現実を見れば、メスを入れる余地がまだまだあると思います。


日本にはブランド認定された牛肉が220種類ぐらいあります。
その定義はそれぞれの運営団体が定義し、それぞれの運営団体が独自の方法で検査・認定します。

血統や産地を細かく規程したブランドもあれば、ちょっとオーバーに言うと「○○町内で生産されたもの」ぐらいの大雑把なものまで千差万別です。

さらに、検査方法も細かいところもあれば自己申告主体のものも・・・。


ついでに、もともとブランド牛といっても黒毛和牛も褐毛和牛もあれば交雑種もあり乳用種もありな訳です。さらにそこから部位差(これ、結構大きいです)も生じる訳ですから、それはもう出来上がりに強く統一感を求める意味では、ブランドを頼りにする事はあまり意味をなさない気がします。


盲目的に「飛騨牛」を求める客層・それに盲従する流通には、騙されるリスクが発生してしまいます。(騙される方が悪い、という意味ではないですよ。)


肝心なことは「旨いかどうか」です。

今回、丸明は3等級のモモ肉の代わりに2等級の肩ロースを入れていた、との事でした。

肉屋から見ると「たぶんそれ、2等級の肩ロースの方が旨いぞ・・・。」と思ってしまいます。

どんな値段がついていたのかは分かりません。
隠してそれをやったことにも問題はあると思います。

でも、肉を扱う側から見ると、単純に低質化だけを趣旨とした操作ではなさそうに見えて仕方ないんです。


だってモモ部位って使いにくいから結構余るんです。
バラ・ウデ部位と内臓は牛丼屋や焼肉屋へ
カタ・ロイン部位はステーキ・しゃぶしゃぶ屋へ
それぞれ流せますが、モモ肉って結構捌きにくいんです。
それをわざわざパックから避けて、代わりに肩ロースを入れる。
1等級差でどれくらいの価格差になるのか分かりませんが、ホントに騙して利益をあげる趣旨100%で行っていた操作だったのか?と疑問が残ります。


そういった慣習が残る精肉業界ではありますが、消費者の求めるものを正しく理解して対応ができるのがベストであることは間違いありません。


真面目に取り組んでいる業者がバカを見ない事を切に願います。



ところで○ローのバイヤーさん、ホントに気付いていなかったんですかね?
今回の事件で一番いいポジションじゃないですか?

今まで「飛騨牛」として販売してきて、利益は得ている。
今回、発覚に至ったけど「うちは被害者」という対応ができる。
何なら営業補償訴訟も起こせる。

いいとこ取りですね。


2006年に改善要望書が社内で出ているのに、2008年まで牛肉のトレサビひとつせずに「気付きませんでした」は苦しいでしょ・・・。
「薄々感づいてたけど都合がいいから泳がしといた」じゃないですか?


価格交渉で安く叩きすぎましたか?
posted by フコイダン at 01:13| 愛知 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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